台湾の大学受験・入試に備えて

 台湾の大学に進学するために、できる準備は何でしょうか。
まず思いつくのは、もちろん中国語(台湾の公用語、いわゆる北京語)の学習です。台湾の大学の授業を理解するには、中国語の学習が少なくとも累計360時間は必要だとされています。もちろん、これはあくまで最低限の水準なので、700時間以上あることが望ましいでしょう。

 360時間というのは、台湾の大学付属中国語センターの6ヶ月分の授業時間に相当します。授業時間以外に課題(自習)もありますし、台湾での語学留学であれば、日常生活でも中国語に接している環境なので、それも含めれば6ヶ月で600〜700時間以上の学習になると考えていいでしょう。
日本で中国語教室などに通っても習得はできるのですが、日常的に中国語を使う環境ではないので、学習期間は語学留学に較べて2倍は必要になると言われています。
中国語の基礎は日本で学んでおいて、台湾に半年程度、語学留学するのが、効率的にはおすすめの方法です。

 また、台湾の大学に進むとなれば当然、台湾に住むことになるので、生活環境に慣れるという意味でも、はじめは短期留学で台湾に滞在してみるのがいいでしょう。台湾は、日本人にとって比較的住みやすい環境とはいえ、やはり外国です。大学で4年間を過ごすことになるので、まずは短期留学でお試しするほうが安心です。

夏期講習(短期留学)

 高校生のうちに短期留学したい、と思っても障害になるのは、台湾の大学付属校(中国語センター)は入学資格が高卒であることです。
しかし、いくつかの大学付属校では、夏期講習(サマーキャンプ)が毎年開講されていて、中高生から参加が可能です。例年、7月〜9月の間に開催される2、3週間のプログラムです。夏休みを利用しての短期留学ができます。
参加費・宿泊費を合わせて、予算は3週間のプログラムでだいたい20万円〜(航空券などは含まず)。

高校生でも参加できる短期留学

淡江大学 合宿コース
 大学の学生寮(4人部屋)で、留学生たちと共同生活しながら中国語を学ぶプログラムです。


最大の特色は、同じプログラムに参加するクラスメートと、大学寮で宿泊できる点です。食事も提供されるので、中高生が初めて海外留学するのに最適な内容になっています。(他の学校でも、中高生から参加できるサマーキャンプはいくつかありますが、宿舎は提供されません)
参加資格は14歳〜30歳。
例年、7月、8月に開催されます。また、春季(2月)にも2週間に短縮したコースがあります。

個人レッスン
 台湾の中国語教室で、講師と1対1の中国語会話の授業です。
大学付属の中国語学校だと、高卒以上でないと入れませんが、中国語スクールなら年齢制限はないので高校生でも受講可。

 個人授業なので決められた開校日や学期などはなく、個々人の日程応じて、1週間だけでも受講できるのも利点。
夏休みや春休みはもちろん、年末年始(台湾は旧暦のため、年末年始でも教室は平常営業)を利用した短期留学を実現できます!

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ワーキングホリデー

 ワーキングホリデーは、若い世代が外国生活を体験するための、国家間の交流制度です。ただし、18歳からなので現役高校生の年齢だと、まだ資格がありません
ワーキングホリデーは、名称のとおり外国での就業が認められているビザなのですが、台湾の実情としては、外国人向けのアルバイト先がほとんどないことと、時給が低いため(日本のアルバイトの半額程度)、現地で働いた給料で生活費や学費を賄うといった生活は、まずできません。

 ビザ申請資格者は18〜30歳。約1年間(360日間)の滞在が許可されます。